七つの会議 [映画]
2019/2/27
「七つの会議」
野村萬斎や香川照之が期待通りの「濃い」芝居をしている、現実的には野村萬斎が演じている社員が、営業の最前線に残れるとは思えないが。
前半は、芝居掛かってややコメディタッチ、及川光博演じる人の好さそうな課長が不正に気付き始めた頃から、話が急展開していく。
よくある、社員向けコンプライアンス教育ビデオを、エンターテイメントに昇華したようで楽しめる。
会社は数字がすべて、どんなノルマでも達成して当たり前、できない奴は追い込まれる、子会社は親会社に従うのみ、大企業で管理職経験者はわかるのではないだろうか、逆にそうでない人は違う世界のことに見えるかもしれないが、決してブラック企業だけの話ではない。
そういった意味では、これほどまでに悪役(あえてそう言う)に共感できる映画もなかった。
いや、それが良いというのではない、コンプライアンスとかCSRとかの言葉がなかった時代は、今よりずっと不正に甘かった。
ただ、この映画の場合、不正の結果が人命に直結する可能性がある、というところが大問題。
あまり若者向けの映画ではないが、会社内の確執が良く書かれているだけに、悪役側のつらさもよくわかるだけに、これを見た若い人が、やっぱり出世なんかするもんじゃないな、と思ってしまうのではないかと心配。
「七つの会議」
野村萬斎や香川照之が期待通りの「濃い」芝居をしている、現実的には野村萬斎が演じている社員が、営業の最前線に残れるとは思えないが。
前半は、芝居掛かってややコメディタッチ、及川光博演じる人の好さそうな課長が不正に気付き始めた頃から、話が急展開していく。
よくある、社員向けコンプライアンス教育ビデオを、エンターテイメントに昇華したようで楽しめる。
会社は数字がすべて、どんなノルマでも達成して当たり前、できない奴は追い込まれる、子会社は親会社に従うのみ、大企業で管理職経験者はわかるのではないだろうか、逆にそうでない人は違う世界のことに見えるかもしれないが、決してブラック企業だけの話ではない。
そういった意味では、これほどまでに悪役(あえてそう言う)に共感できる映画もなかった。
いや、それが良いというのではない、コンプライアンスとかCSRとかの言葉がなかった時代は、今よりずっと不正に甘かった。
ただ、この映画の場合、不正の結果が人命に直結する可能性がある、というところが大問題。
あまり若者向けの映画ではないが、会社内の確執が良く書かれているだけに、悪役側のつらさもよくわかるだけに、これを見た若い人が、やっぱり出世なんかするもんじゃないな、と思ってしまうのではないかと心配。
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