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アルキメデスの大戦 [映画]

2019/8/15
「アルキメデスの大戦」
アルキメデスの大戦.jpg
冒頭、大和の轟沈シーンから始まるが、この映画の時系列としては結末のシーン、もっともわざわざ描かれなくても、大和が轟沈されて終わるのは誰でも知っていることなので、本作唯一かつ秀逸のスペクタクルシーンとして必要だったのだろう。
戦艦が主体だがこれを戦争映画と言って良いのかどうかは微妙、主に描かれるのは太平洋戦争前の時期なので、冒頭を除いて戦争の場面や、命を奪われるような緊迫したシーンもない。
現代政府で、官僚による税金の不正利用を暴く社会派ドラマしても成り立ってしまう。
主人公は、大和の建造を辞めさせて、戦争への道を回避しようとするのだが、見ている観客は大和が建造されるのは知っているし、フィクションだとしても、冒頭で大和が描かれているので、主人公の大義が叶わないことを知っている。
つまり観客は主人公の気持ちになりきることが出来ないわけで、あくまで客観的に一歩引いた目線で鑑賞することになる。
全体的にテンポも良いし、菅田将暉のまじめで余裕のなさげに見える演技も、数学の天才で一般的には変人というキャラクターの雰囲気を出していたのだと思う。
ラストのシーンだが、主人公があれほど大和を建造させないという大義をもっていたはずなのに、最後に大和の建造に同意する(明確には描かれていない)心境の変化が、ちょっと説明不足かなと感じた。
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